10 西寧編1(武威−蘭州)

武威ー蘭州移動

(2012年3月のお話。前の話はこちら
朝6:00起床、7:15ホテルで朝食、7:45チェックアウトを済ませ、バスターミナルへ。8:20発のバスに乗り込む。武威から蘭州までは65元。外を見ると、なんと、雪が降り始めた…!!バスは時刻通り発車したものの、外はサラサラと雪が降り続け、少々不安になる。甘粛独特の段々畑?が作られた山並みが雪化粧して、不思議でちょっとファンタジーな景観を作り出している。

高速道路入り口に入ると、入ってすぐに長蛇の列が。雪のせいだろうか、貨物トラックがぎっしり並んでいて、大変な渋滞となっていた。

そこで我が長距離バスがとった行動は、驚くべきものであった。なんと、高速の入口から・・・バックで脱出を図ったのである!!5分近くもバックし続け、ついに高速から脱出。どうやら下道を行くことにしたようだ。小型車はUターンして普通に引き返していたし、本当にフリーダムな国である。しかしその運転手の判断が正しかったことは、平行して走る下道から高速を見上げた時に、理解した。延々と続く微動だにしない大型貨物トラックの列、列、列・・・。あのままあの渋滞に突入していたら、どうなったかわからない。迅速な判断に感謝である。
下道をゆく車窓の景色は、雪のせいもあって、より幻想的に見えた。甘粛は回族も多いし、チベット族も住んでいる。途中の集落には、モスクがあったり、

チベット族の集落があったりと、普段見ることの少ないものを見ることができた。

4時間半あまり走って、蘭州市内に入った。途中休憩なし。疲れた。
交差点の真ん中に放置されたバス。どうやらパンクしているらしい。しかし放置って・・・。やはりこの国は油断がならない。ここまできてもまだまだ、我々を飽きさせることをしない。常に予想の斜め上をゆくあくなき探求心は、さすがである。

13:00、蘭州バスターミナル(蘭州客運站)に到着。火車站のはす向かいにあるバスターミナルである。

とりあえず荷物をバスターミナルの荷物預かりに預け(10元)、駅に行き、5日後の蘭州ー銀川の夜行列車の切符(硬臥131元)を確保。さらに14:30発車の西寧行きバス(高快客58元)の切符も買って、待ち時間の間に牛肉麺(7元)をすする。