天津旅行3 天津(租界旧跡)・塘沽
天津には数多くの租界時代の建物が残されている。その他にも近代の歴史的いわくのある建物があり、21世紀になってからようやく本格的に、それらの整備が進められ観光資源として活用されようとしているという。保存整備が遅れた背景には、元来外国の影響が強い天津市の経済的発展が、国家によって長い間統制されていたことがあるらしい。
静園
こちらは宣統帝溥儀が一時期住んでいた家、静園。
現在は見学できるように整備されており中もきれいに復原されているのだが、21世紀になるまで普通の市民が住んでいたという。
衝撃的な写真。こんな中国色あふれる一般家屋から、ここまで復原(もはや作り直し)したのか。。。と思うと、溥儀への感慨も吹き飛ぶ。
塘沽
天津から、さらに海側の町へ足をのばした。
塘沽という大きくはない町。天津市内の中山門(天津駅からタクシーで20分ほど)から軽軌という鉄道が出ている。「軽軌」と聞いて最初なんのことかわからなかったが、なんのことはない、日本人が一般に思うような普通の電車である。中国で一般的な長距離の「火車」とは違う。地下鉄のようにその場で切符を買い、10〜20分に一本発車している近距離の電車である。
中山門から塘沽までは5元、9駅、約40分かかる。
現在市内側は中山門まで、海側は東海路という塘沽の少し先までしか開通していないが、電車内の表示板を見ると、市内側は天津駅まですでに作ってあった。近々開通するのだろう。
塘沽にもチェーンの如家酒店があったので予約しておいたのだが、行ってみたら外国人は泊まれないという。如家はネット予約もできて便利だが、小さな町にあるやつは結構外国人アウトの場合があるので、事前に確認しておいた方がよさそうだ。
今回は代わりに、錦江之星酒店という別のチェーンに泊まってみた。
内装は明るく清潔、シンプルでなかなかよい。ツインで199元であった。
塘沽は海が近いため、市場では海産物(といっても乾物)が並んでいた。塩辛のようなイカの調味料があった。
海(といっても内海)を見に行ってみると、夕焼けの海岸公園はそれなりに風情がないわけでもなかったが、死ぬほど寒くて死にかけた。早々と喫茶店に避難。
天津市内の某地下鉄駅前にあったオブジェ。こ、これはどうみても西新宿にあるあの。。。