西安でスリに遭った話。

いやあ。ついにやりましたね。
今日、西安で財布を盗まれましたwww
超ウケるwwwww


明日、北京に帰るということで気が緩んでいたのか、疲れ果てて油断していたのか、とにかくやられました。
事の顛末を、日記がてら記します。


西安滞在最終日の今日、ゆるゆると市内を散歩し、骨董市場など見たり公園をぷらぷらしたりしておりました。そして一度宿に帰ろうとした午後2時過ぎ、バスを降りたあとふとカバン(斜め掛けの小さいの)を見ると、チャックが開いている!そして中を見ると、見事、財布がない!!!!!


「くそおおおおお」と叫びながら宿に戻り、宿の人に事情を説明し、電話をかけてもらって中国の銀行カードを止めてもらう。そして日本のクレジットカード会社に自分で電話し、これも止めてもらう。銀行カードはとりあえず5日間だけ仮に止めることはできたものの、さらに近くの支店に行く必要があるとか言われて、徒歩20分程の支店まで行くも、「お前のカードは北京の支店のものだからここでは手続きできない。中国人ならできるけど、お前が持ってるパスポートはここでは手続きできない」と言われ、電話と言ってること違うじゃないかと、行員としばし戦うも取りつくしまなく、銀行の前にしゃがみこんで絶望していた。中に入っていたものを思い返す。

  • 現金1000元程度
  • 中国の銀行カード
  • 日本のクレジットカード
  • 中国の寮のカードキー
  • 北京の電車・バスカード
  • 中国の学生証
  • 日本の学生証
  • 帰りの切符(300元程)
  • ホテルの保証金証明書
  • スーツケースの鍵 など

あああああああぁああぁぁぁぁ。帰りの切符は西安に着いてすぐ買ったもので、今から買い直すとなると、どれくらい先の切符になるかわかったものじゃない。北京に帰れるのか。クレジットカードがあれば飛行機の切符も買えるが、それもできない。そして帰れたとしても、オートロックの寮の部屋に入れない。再発行してもらわなければならない。それにしても学生証もない。そもそもホテルの敷金も戻ってこなければ、スーツケースに鍵をかけることもできない。北京に帰れるのか。あああああああぁああぁぁぁぁ。


と、その時知らない携帯番号からの電話。出てみると「あなたの財布を駅近くのゴミ箱のそばで拾った。駅のそばにいるから取りにおいで。」という連絡!!なんと!そこからまた30分ほどダッシュして駅のそばへむかう。着いてみると、拾ってくれた人は鉄道駅近くの運送関係の人。中を見て、名刺に書いてあった携帯番号に連絡してくれたらしい。財布の中を確認すると、案の定現金は抜かれていたが、すべてのカード、そして危惧していた列車の切符も無事!切符は誰でも払い戻しができるので、絶対に抜かれて現金に換えられているだろうと思っていたのだ。現金は1元コインに至るまで持っていかれたが、それ以外は全て無事だった。


そしてまた「ううううううぅぅ」と唸りながら20分あるいて宿に戻る。カードは戻ってきたものの、現金が全くない。帰りの切符は天津までのしか買えなかったので、そこからまた北京までの切符を買わなくてはならない。どうしても現金がないと困る。しかし!なんとたった今、全てのカードを凍結してしまったではないか!!どうしようかどうしようか。。。宿に着き、また20分あるいて銀行に行き、どうにもならずにまたしゃがみこむ。


残された方法はただ一つ。昨日初めてお会いしたばかりのとある中国人に、お願いしてお金を借りるしかない!ここまでの間、何度もその方法が頭をよぎった。でもあまりに迷惑なお願いに、躊躇しつづけていた。でも、もう他に道はない。申し訳ないけれど、他に道がない。そして連絡し、宿まで来てもらい、当座の現金をお借りした。そして昨日に引き続き、また夕食をご馳走になった。本当に申し訳ない。


その方は日本に留学されていた経験があり、国情の理解も普通の人と全く違う。詳しいことを述べるのは避けるが、その一端として昨日も「この国は日本より悪い人が多くて悲しい」という話をされていたのを聞いたばかり。その人に「お金盗まれました」と告げるのは、悲しませてしまうことになるわ、迷惑かけるわでとても気が引けたのだ。でも他に、西安に知り合いもおらず。。。結局頼ってしまった。本当に申し訳ない。


結論、原因は自分の不注意であり、油断である。それ以外は、拾ってくれた人、お金を貸してくれた人、電話を手伝ってくれた宿の人、みんないい人で、そして現金以外には手を付けなかったスリその人だって、比較的いい人(面倒なものに手を付けなかっただけだと思うが)だった。現金だって、金額にしたらそこまで大層な金額ではない(少なくはないけど)。結論、原因は自分の不注意であり、油断である。


でも、ああああぁぁぁああぁあああ