K-BALLET CAMPANY『海賊』

上野の東京文化会館で『海賊』見てきました。

K-BALLETの客層って、95パーセントが成人女性、3パーセントが子供、残りが男性って感じ。もう、女の人だらけ。しかも、他のバレエ団のように「ダンサー」って感じむんむんのガニマタ人ばかりじゃなく、普通の人が多い、ような。
やはりクマテツ目当てなのか?もしれないが、それ以上に、K-BALLETの舞台は、バレエ知らない人でも見てわかる、楽しめるようにできているからだろーなー。と思う。

土曜日のキャストは

メドーラ:康村和恵
アリ:熊川哲也
グルナーラ:荒井祐子

荒井祐子さん、素敵でした。すんごくチャーミングで、切なげで。康村さん、細過ぎ。。。そしてかわいい。GPDDのメドーラの衣装が、もう〜すんごく綺麗!!キラキラ!!
衣装は全体に、もんのすごく豪華です。装置ももちろん。でもなんていうか、ギリギリで品がある感じっていうのか?w  
あと一歩いったら、下品になるかもーっていうところで、地味なわけでもなく、すんごい絶妙。色使いとかも。熊川さんのセンスなのか?嫌いじゃないです。すてきです。

音楽も、物語もすごく整理されていました。メドーラとグルナーラが、姉妹っていう設定なんですよ。このことで、2人が仲良しなのとか、そのあたりがとってもわかりやすくなってた。あと、通常は、奴隷として売られたあとのグルナーラが、ハーレムで結構なじんで楽しそうに暮らしてたりするけど、熊川版は、グルナーラはマハラジャの言うなりになれなくて、苦しんでいて、っていうのが自然に理解ができる設定でよかった。再構成にあたって、熊川さんが薄井憲二さんに色々話を聞いたらしく、歴史を踏まえた上で、分かりやすく見せている、という感じ。ちなみにプログラムには、薄井憲二さんと鈴木晶さんのコラムが載っています。高い(¥3.000・・・)けど。

『海賊』みたいな、装置も衣装も大がかりな作品を全幕上演できるバレエ団なんて、日本じゃどう考えても K-BALLETしかないけど、でもそれ以上に、熊川版の『海賊』は、んー、相当いいと思う。構成、演出という面でも。後々、必ず評価されることになると思うし、なんだかそんな舞台の初演を見れて、歴史的な場面に立ち会えたというか、なんだか感激しました。