9月3日 未明湖・博雅塔


北京大学学内にある湖、未明湖。その後ろに見えるのは博雅塔。明代に作られた庭園の一部で、近くには今でも燕園建築跡という建築基壇が保存されている。冬期には湖が凍り、近くにスケート靴貸し出しの店が出て、スケート場になるらしい。

燕京大学は民国時代1916年に設置された私立大学で、その前身は米英が設置した3つの教会学校である。1951年に新中国が成立し、翌1952年の大学機関再編成の際、分野によって北京大学、精華大学、人民大学に分割継承されることとなった。校舎はそのまま北京大学に移行したため、現在でも北京大学構内には燕京大学時代の建物がいくつか残っている。

未明湖周辺は昼間は観光客、夜は中国人学生カップルであふれている。夕刻以降周辺を歩くと、ベンチというベンチにことごとくカップルが座っているのが見える。日本の公園のようにこまめに街灯が付いていないのでけっこう暗く、あたかも鴨川沿いのごとく絶好のデートスポットらしい。

最も有名な西門は燕京大学時代のもので、のちに燕京大学OBによって修築された。正面に掲げられた「北京大学」の文字は毛沢東の揮毫によるもので、大学のロゴにもすべてこの文字が使用されている。日本でいえば東大の赤門のような観光名所であり、記念写真を撮る観光客でいつもにぎわっている。

西門を入ると「熱烈歓迎新同学」の横断幕。この手の横断幕がいたるところにある。