2008中国旅行5 千仏山・太明湖


結局月曜日はどこの博物館もクローズなので、普通の観光地へ行ってみることにした。


14:00
ここ山東省済南でメジャーな観光地は、街の中心部にある太明湖と、唐代以来の信仰の地である千仏山。千仏山では石段を延々登り、少々疲れたものの、緑が多くリフレッシュできた。実はリフトも存在したのですが、怖くてトライできず。だって、誰も乗ってないんだもん。。。空っぽのリフトが、延々廻っていた。「策道」というのがリフトのことらしいが、結構地上から高いとこもあるし、何より中国人が誰も利用してない、ってのが怪しい。



中国では、外食時は混んでる食堂を選ぶのが吉。
まずい=空いてる 
うまい=混んでる
という方程式が、非っ常に明確だそうで。
だからほら、誰も乗っていないっていうのは・・・


山頂には崖面に彫り込まれた仏像が。確か唐代の作って書かれていたと思うのですが、っていうかそんな古いものを、金色に塗るなんて。。。この他にも、数十体の仏さまがいたのですが、ことごとく金色。と赤。そもそも今の中国では、お寺のご本尊とか、みんな金ピカです。菩薩像も関羽像も、金色。日本人としては、古い木目や黒ずんだ金銅に、歴史やありがたみを感じるわけですが。正直金ピカの仏さまは、ありがたそうに見えない。まあ感覚の違いの問題です。



仏山では細かく入場料を取られた。
 山の入口:30元
 山頂のお寺:5元
 観音園:5元



16:00
そしてタクシーで太明湖へ。
このタクシーでは、目的地に着く直前に、運ちゃんがもう一人お客を乗せた。なに事かとびびったが、おそらく、客の切れ目がもったいないから次の客をキープしたのだろう。ほんと、何が起こるか予測がつかない。

ここは、のどかな観光地。湖という名前なれど、大きな池くらいの大きさ。水際に柳、昔ながらの四阿、散歩するおじいちゃん、といったのどかですてきな中国っぽさ満載。と思いきや、「海底なんとか館」やら、メリーゴーランドやら、アシカショー小屋やら、「観光地だからここぞとばかり」な施設もたくさん。どうして温和しく、この長閑さに徹することはできないのか。。。



そしてこの、スワンボート。子ども、泣くで。。。


そういえばこの日、太明湖→済南駅間で、初めて路線バスに乗った。料金は基本、一律1元(このとき1元=約16円)。空調付きだと2元だったりするが、田舎にはそんなのない。都会だと車掌(ていうかおばちゃん)が乗っていて、距離に応じた金額の切符を売っている場合もある。


タクシーは初乗り5〜10元(街の都会度によって異なる)で、今回の旅で行った街では
 山東省青島:10元
 山東省淄博:6元
 山東省済南:8元
 河南省洛陽:5元
 陝西省西安:6元
なので、10分も乗ると10元以上軽くかかる。

その点バスだと、かなり節約になる。特に一人だと。しかし、バスに乗るときは、小銭(1元札)の用意を忘れると悲惨だということを、身をもって知った。初めて乗ったバス車内では、愚かにも10元札しか持っていなかった。運転手に言うと、誰か他の客にくずしてもらえ、と言う。いやいやいやいや。そんなハイレベルなコミュニケーションの要求されても!しかしトライせざるを得ないので、周りの乗客に聞いてみるも。「没有(メイヨウ)」 (=無い)の嵐。中国旅行においてこの「没有」ほど、端的で悲しく響く言葉はない。見かねたおばあちゃんが、しょうがないわねー・・・・といった風情で、震える手で、5元札を2枚、取り出してくれた。そこでようやく、運転手が5元札を1元5枚に替えてくれた。これからは、1元札を常備しなければ!と心に誓った瞬間。(以後、むやみに貯めた1元札で、ポケットは常にぱんぱんとなる。)


さてこの後、済南駅にて、この旅最大のイベント「列車切符の購入」が始まる。