2008 中国旅行11 洛陽

洛陽の続き。前回までのお話はこちら


 実は白馬寺に行く途中のバスで、1人の中国人に話しかけられた。仮にG氏としておこう。私が『地球の歩き方』とにらめっこしているのを見て英語で話しかけてきた。中国語より英語の方がまだずっと自由がきくので、ひさしぶりに「会話」と呼べるやりとりができて、ついつい話が弾み、そのまま白馬寺を一緒に回ることになった。
 洛陽生まれで鄭州に務めるG氏は洛陽の実家に帰省中で、祖母に言われて結婚祈願しに結婚祈願(!)に白馬寺へ行くんだという。(基本的に)ひとりっこ政策な中国では、こども1人に対して両親祖父母計6人から、将来のプレッシャーをかけられる。28歳にして結婚できない息子G氏に対しては日々相当の重圧と小言があるらしく、G氏は日本では未婚でも何も言われないのか、周囲の目はどうなのか、社会的に問題はないのかといった質問をいくつもしてきた。そんな様から中国の結婚事情を想い、大変だなあ・・・と感じた。
 日本では(家によると思うが)独身でいてもまあ平気だし、「やりたいことがあるから」という夢追いかけ型の独身者は身の回りにもたくさんいるので「結婚しなくちゃ!」というプレッシャーなんて感じたことがなかった。帰りのバスの中でもG氏に日本では問題ない、という説明を何度もしたが理解してもらえなかった。私自身のことについてもガンガン質問してくるので面倒くさくなって「いや実は婚約者がいるんだけど」という設定に替えたところ、今度はその婚約者は何歳か、いつからつきあってるのか、彼の職業は、彼の年収は・・・と果てしなく質問は続き、さすがに閉口した。
それもこれも、G氏にかかっているプレッシャーの大きさゆえか、と理解しておくことにした。


白馬寺のあと、G氏が洛陽を案内してくれた。

夕方の公園。


現洛陽市街の東にある旧市街。1960年頃に今の洛陽市街に中心地が移る以前の、古い町並み。屋台が出ていたり、骨董品屋さんがあったりで、風情あるところ。
[:W400]
洛陽っこは大好きだという、麺的な食べ物。韓国で食べた、山菜で作った寒天状のものに似てる、ゼリーのような物体を拍子木切りにしたもの(灰色の)がメインで、肉団子やら油揚げやらが入っている。が、激辛。スープも辛けりゃ肉団子も辛い。申し訳ないけど、食べれなかったっすわ。洛陽っこ的には、特別辛いものじゃないらしいが。


疲れたので早めにホテルに戻り、就寝。