2008 中国旅行13 西安(青龍寺・大雁塔・半パ遺跡博物館)

前回までのお話はこちら


さて西安
2008年夏当時、市内のど真ん中に地下鉄を通す工事をしていた。

古都西安のこと、奈良に地下鉄を通すようなもんで、地下は遺跡だらけで大変なんじゃなかろうか。最近中国の大きな街に続々と地下鉄が設置されている。工事中でも地図に堂々と載ってるから、要注意である。

青龍寺

 西影路鉄炉廟村北
 バス19、41、221路 青龍寺 下車徒歩7分
 拝観料 10元(学生票5元)

青龍寺は、日本真言宗の開祖空海弘法大師)が修行したお寺である。

804年に空海遣唐使として長安の都を訪れ、ここ青龍寺で師匠となる惠果と出会い密教を日本に持ち帰った。西安の西南のはずれにあり、市内からはバスで20分程度。バス停を降りてから5分少々歩くので、ちょっと迷った。

小高い丘の上にあり、西安市街を見下ろすロケーション。

整備されたきれいなお寺で、印象深いのは所狭しと置かれた日本の仏教関係団体による訪中団の記念碑である。



青龍寺は隋の開皇二年(582年)に建立され、当初は霊感寺というお寺であった。唐の景雲二年(711年)に青龍寺に改称し、北宋の元祐元年(1086年)以降、次第に衰退した。
現在の建物などは1981年以降の日中両国による青龍寺遺跡上への復原建築で、空海紀念碑、惠果空海紀念堂、庭園がある。日中の友好と文化交流において重要な場所、記念すべき場所であるとして紹介されている。(でもまあ市街から離れているし、閑散としている)ここで空海は「日中友好の先駆者」として紹介され、上記のような理由で敷地内には沢山の日中友好交流記念碑が建っているわけである。


実際に地元で機能しているお寺ではないし、往時の何かが遺っているわけではないので見るべきものがあるわけではない。。。が、1200年前に空海が訪れ修行した場所、と思えば感慨深いものがある。
そういえばうちの高校は真言宗豊山派でした。講堂には弘法大師像があって、毎朝登校時は4階の弘法大師像の方向に向かって一礼していた(させられた)ものです。
たぶん青龍寺に来るのは、日本人ばかりだろうな。


大雁塔

 雁塔路南側
 バス5、19、30、41、224、609、610、701、遊6 大雁塔 下車
 25元(塔に昇るにはさらに25元)

青龍寺から41路バスで、大雁塔へ。パン屋で買ったパン(2元)で昼食を済ませ、ぷらぷら散策。観光客だらけで無駄に広い。
有名所なんで、写真だけ。。。塔を昇ると、西安市内が一望できる。 






この景色はいい。あたかも長安の都が建設中のような。見ろ、人がゴミのようだ

塔の中にある。仏舎利だそうな。

半坡博物館

 西安市の市街地から東に6キロほど離れた産河の東側にある
 バス11路
 入館料25元(学生票17.5元)


大雁塔から408路、11路のバスを乗り継ぎ半坡博物館へ。東へ東へ、小一時間かかった。
バス停降りたらこんな。




中は広く、さすが有名遺跡の博物館である。広い展示室内には、中国ではおなじみのヒマそうな監視員が。


すてきな彩陶たちが飾られている。


奥の建物では、遺構をそのまま保存して展示している。


さらに奥にはちょっと気になる施設が。「母系氏族村」ってなんだろう!?わくわくして奥に進むと、そこには村が!!

どうやら、観光用レストランだったもののようだが。。。現在使用されている気配はない。偉い人の団体さんとかが来たら、使うのだろうか?とにかく普通に営業はしていない。こうゆうものはよくある。






いったんホテルに戻り、市街南にある書院通りへ。近くに碑林博物館もあるが、ここは前に行ったので今回は省略。書院通りはその名の通り、筆、紙、墨などを扱う店が軒を連ねている。観光客向けのおみやげ物もたくさん売っている。
[:W400](写真は2008年3月)
小さな石と組紐の(いかにも中国な)ストラップを1個2〜5元くらいで買えるので、お土産用に大量に購入。そして今回の一番の目的は、拓本用の画仙紙を購入すること。紙屋さんで「一番薄いの!」と頼んだら、きらきらのラメ入りが出てきた。いや拓本にラメは要らないなと思い、そのことをどうやって伝えたらいいかわからなかったが「このきらきらした星の入ってないのをくれ」でなんとかいけました。


そして夜、別ルートで西安inしていた友人Lとホテルにて合流。
鼓楼の北にある回民街(イスラム通り)で晩飯を食い、一杯飲んだ。半分は香辛料じゃないかと思えるほどスパイシーな羊肉串を食べ、ビールを飲んだ。1人旅ではなかなか、外で酒を飲むことはしないのでやっぱり、誰かと一緒の旅もいい。