2008 中国旅行12 洛陽〜西安(鐘桜)

2008年9月5日

洛陽の町は、緑も多くてきれい。同じ河南省鄭州の埃っぽさとは大違いだ。9路バス(1元)で博物館へ。

洛陽市博物館を観る。20元。残念ながら館内は撮影禁止だが、二里頭遺跡出土品など充実した展示。


12:05発の洛陽→西安行きバスに乗り込む。
洛陽→西安のバスは、60分に1本とのことだったが、もう少したくさんあるようだ。90元。
冷房が壊れているようで、車内はムッとした暑さ。でも車内はガラガラで、乗客7人で出発した。今まで乗ってきた長距離バスは、発車時刻なんてあってないようなもので、乗客がいっぱいになると出発、いっぱいになるまでは待っている、というパターンだった。ここではなんと、発車時刻の方が優先されるとは!!素晴らしい!!西安までの5時間ばかりの道のりは、快適に過ごせそう。


と思ったけど、やっぱりここは中国。
そうは問屋が降ろさなかった。


バスは出発して20分ほど走り、高速道路の手前で路肩に停まった。他の乗客が乗務員に状況を確認している。
遠巻きにそのやりとりを見ていると、どうも他の乗客は荷物をまとめているっぽい。でもそのまま、座席に座って待っている。状況はいまいち分からないけど私もすぐに降りれるように荷物をまとめ、待機した。


さらに20分程待つと、バスが一台やってきた。どうも、そっちに移れと言っているらしい。
私は、車体下の荷物入れに入れてあるスーツケースをちゃんと移してくれるかが気がかりだったが、ちゃんと視認する間もなく、バスに乗り込まされた。(スーツケースは、ちゃんと積み替えてくれてました。)多分、乗客が余りにも少ないので、後発のバスと統合することになったのだ。


さてもう一台のバスの車内は・・・・
満席。
いや、乗車率97%といったところか。移された乗客7人のうち、なんとか3人は座席に座ることができた。それ以外はどうするかというと、真ん中の通路に折りたたみ椅子(高さ2,30センチの、小さいの)を置いて座る。


私はかろうじて、座席に座ることができた。
最後部の5人掛けの 
  ↓ここ。
 ○●○○○     ●:私
 ○◎ ○○     ◎:おじいさん
 □■ ○○     ■:でぶでぶ脂男 □:女の子
   ↓進行方向

 隣の窓際は太めのお兄さんで、けっこうぴっちり。前の前の席に、でぶでぶ脂男■(推定45才)と、若い女の子□(推定20才)のカップルが座っていて、その男の態度が最悪で、もうずーっといちゃついていた。んで、座席のリクライニングを限界まで、もう、ほぼ水平じゃないかってくらい倒して寝っ転がって、ひたすら隣の女の子の顔や髪をいじっている。
 その光景はもちろん大迷惑だけど、一番可哀相なのは、その後ろのおじいさん◎。ただでさえ狭めの座席で、そんなに倒されては迷惑千万。で、おじいさんも自分の座席を倒そうとした。でも待って!!私も狭さギリギリなの!!脚を動かせなくて、身動きがとれないんだから!!
 で、倒そうとするおじいさんのリクライニングに対し、膝で応戦。これ以上倒させてなるものか!
 おじいさんは諦めた。悪いけどこちらも、4時間半のバスの旅を、これ以上辛くしたくない。ごめんなさい。


バスは一度ドライブインに休憩停車。発車して構内を徐行していると、乗務員が空席をチェックして、
「ここ、誰かいなかったっけ?」と周囲に問う。
「いたけど、降りたんじゃねーの?」と周り。
そこで一応バスを停めて待つと、少年が走って追いかけてきた。いやーあぶない。


西安

16:30、ようやく西安に到着。
去年西安に来たときに泊まったユースホステルを一昨日、電話で予約したので、そこに向かい、無事チェックイン。ユースホステルは英語が通じるので、電話予約も可能。これ重要。
かわいい猫もいる。

西安鐘桜国際青年旅舎

 北大街1号
 シングル180元 ドミトリーもあり

西安に来るのは3回目で、ここで今回の一人旅はゴール。というのも明日の夜には別ルートで中国入りしている友人Lと合流し、そのまま一緒に、実習の合流地点まで行くことになっているから。そういう安心感、一人旅をなんとか生き抜いた達成感、そしてもう見知った西安の街に、ものすごくほっとした。


チェックインした鐘楼青年旅舎は西安の中心、鐘楼(じょんろう)の目の前にあり、ぶらぶらしようと外に出た時の景色が、これ。

もうずいぶん高くなっている空。
そびえる鐘楼。
ふと、鐘楼に登ってみたくなり、入場料27元を支払って、初めて登ってみた。

西安の街は、この鐘楼を中心に四方に大通りが伸び、城壁に囲まれた、古い街の形を残している。中がたいしたことないのは予想通りだったが、上層西側から景色を見たとき、ちょうど日が沈むところで、思いがけず綺麗な日没を見た。


鐘楼の西にある鼓楼の向こうに沈む夕日が、なんだかこの旅の最後を飾ってくれた感じがして、何枚もシャッターをきった。


鐘楼を降りて、晩ご飯を探しに行く前に、スタバに寄ってみた。この西安には、スタバがあるのです。都会!!兵馬俑の絵が入った、西安オリジナルのマグも売っている。でも普通に1500円くらいするので、買う気になれない。重いし。
ここまで無事にたどり着いたごほうびに、贅沢にアイスラテをいただいた。スターバックスラテのトールが23元(=約345円)と、日本と変わらないお値段。

ただ一つ違うのは、「身の回りの品の盗難注意!」の注意書きで、テーブルの下には手荷物を留めておけるホルダーが付いている。



ほんとに安心した。
あ〜よかった。無事に来れて。