渾源(恒山登山)ー大同

2012.01.01
☆渾源にて五岳のひとつ北岳恒山に登る。道教の聖地にておみくじをひく。夕方、渾源県から大同市内へバスで移動。

朝、ホテルをチェックアウト。荷物をホテルに預ける。

恒山

09:00 昨日のタクシー運ちゃんに電話。ホテルまで来てもらうように要請。しかしなかなか来ない。来ない。来ない。。。
10:00  ホテルロビーでうとうとしかけた頃、やっと運ちゃん登場。恒山にむかって出発。参考までに恒山の案内図をあげておこう。

10:40 恒山到着。

恒山は道教の五岳の一つで、北岳。標高2016m。唐代の八仙のひとり張果老が住まうという伝説があり、信仰を集めている。
入口で入山料20元、廟群参観料36元、駐車料10元。駐車料以外は半額になった。学生証ばんざい。ふもとで入山料を払ってから、車で駐車場まで行くのだが、10分ほど登る。結構な距離だ。
10:50 恒山駐車場到着。本来ロープウェーで山頂近くまで行くことができるのだが、冬は稼働していないとのこと。もっとも、はなから歩いて登るつもりだったので、いいんですけど。帰りはロープウェー、と思ってたのでちょっとした絶望感。駐車場付近には真武廟。そこから延々、登る。整備されているので階段が多い。
11:10 虎風口。張果老が愛馬(ロバだけど)を繋いで休んだという松がある。張果老の驢馬は白い特別なロバで、日に数万里を駆け、夜は紙のようにぱたんと折畳んでしまうことができるらしい。さすが仙人のロバ。まだ登り始めたばかりだが、急坂にへとへと。私もそのロバが欲しい、と思いながら早くも一休み。

馬神殿・十王廟のあたりで廟群参観券をチェックされる。なんと道士(道教のお坊さん)自ら参観券のチェック!道士のみなさんは商魂たくましく、お参りするなら線香焚いてお経(道教なのでお経じゃないけど)を唱えてやるから、10元の賽銭をよこせという。せっかくの元旦なので、いくつかの廟でお参りしたけど。さらにおみくじがあったので、いくらか聞いてみると
道士「1回20元だ」
我ら「高すぎるよ!」
道士「じゃあ10元だ。最低価格が10元だ。これ以上は負けられない
我ら「…。(おみくじさえ値引き交渉できることに絶句)」
まあ、せっかくなので引いたけど。大吉でしたよ!おみくじの結果より、神様を祀る場所で、まるで市場のような値引き交渉がおこなわれることにショックを受ける我々。なんか、ありがたくない…。


12:00 寝宮。

ここ自体はなんてことない場所だが、ここから朝殿(正殿)の正面写真が撮れるのでおすすめ。
12:20 朝殿。

恒山における廟群の、メインの場所。最後の最後、朝殿前の階段はまるで壁。へばりつくように登らなければならない。

ここまで登ると、景色がものすごいきれい。西南方向を見渡すと、遠くまで山々が連なっていて、幽玄な雰囲気。さきほど通った寝宮も見下ろせる。

地元のお兄さん4人組が参拝していて、聞いたら今日は元旦だからお参りに来たとのこと。お昼ご飯にお誘い頂いたが、我らはここからさらに山頂を目指すので、とお断りする。ここまでで私はへろへろだったのだが、友人Lは山頂まで行く気満々である。しかも彼女はヒール付きのブーツなのに…。


朝殿から西の会仙府に行き、さらに西の登山路を目指そうとするも「観光客はここまで」の看板。そして扉で閉ざされている。

しかし、みんな左側の崖側から突破し、行き来しているではないか。我々も当然、突破。
途中何度も心が折れそうになる、無限の階段。しかし景色はますます素晴らしく、眼下に広がる。

13:20 朝殿からさらに1時間、ようやく山頂に到着。

意外に山頂まで来る人は多く、行き帰りで5、6組にすれ違った。何人か言葉を交わしたが、みな地元の方。山頂まで来ると、この恒山はここらで頭一つ高いことがよくわかる。周囲の山々には雪が残り、雲がかかり、なんとも言えない清々しさ、神々しさである。元旦に山登りなんてとんでもない、と思ったけれど、この清新な空気と景色を見れて、よかった。

15:00 下山完了。駐車場まで戻る。登りは廟参観や休憩も含むが2時間40分ほど、下りは1時間15分ほどだった。ロープウェーで登って、下りながら見てくるのがいいかもしれない。また運ちゃんに電話して、迎えにきてもらう。渾源県城から恒山まで、朝50元、帰り50元。高いとは思うがこんなもんだろう。

渾源県城

16:00 県城に戻り、遅い昼食。

ホテルで荷物を引き取り、タクシーで長距離バス乗り場へ。大同への最終バスは17:30だという。
16:55 バス乗り場は市街の外で、看板も何もなく、ガソリンスタンドと食堂が何軒かあるだけの場所。タクシーで連れてきてもらわないとわからない。大同行きのバスは既にいて、乗客は全部で10人もいなかったが、我々が乗り込むとすぐに出発した。23元。
大同ー渾源間は、地図を見ると高速道路が通っていることになっているが、実際は未開通。建設中の高速道路の脇の道路を通る。未舗装の箇所もある崖っぷち。こんな危険な道をバスで通ってるなんて、とても親には見せられない。スリリングすぎて生きた心地がしないので、寝てやり過ごした。

大同

18:30 大同着。バスターミナルの手前、ホテルの近くで降ろしてもらう。予約してあった錦江之星酒店平城橋店にチェックイン。ツインで188元(会員価格)。